2018年時点、日本のモバイルネットワークでは主流となった4Gこと第4世代移動通信システムの次世代通信方式となる第5世代移動通信システム(5G)は、2020年の商用化が見込まれています。
そんな5Gに対応するiPhoneは、サービススタートと同じタイミングの2020年に登場すると報じられています。
日本の3大キャリアとなるNTTドコモ・au・ソフトバンクも2020年代のサービス開始を目指している5Gは、
・10Gbps以上の通信速度
・エンドツーエンドで1ミリ秒の低遅延
・99.999%の信頼性を目標
とした通信システムです。既に多くのハードウェアメーカーが5Gへの準備を進めており、4Gより最大50倍高速の5Gに対応するモデム「Snapdragon X50」をQualcommは5G対応モデムを発表しています。
Appleは既に2017年にiPhoneで5Gインターネット接続のテストを行うための承認を連邦通信委員会(FCC)から受けていますが、そんな中、Fast Companyが「AppleはIntel製の5G対応8161モデムを仕様することを計画している」と報じています。
Fast Companyが「Appleの5G計画に精通する人物」から得た情報によると、いくつかの技術的な問題は残っており、それは主に熱放出に関する問題とのこと。VerizonやAT&Tといったアメリカのモバイルキャリアは5G接続のテストのために30~300GHzという周波数を使用しています。しかし、この信号はモデムチップに重い負荷をかけるため、「端末内部に通常よりも多くの熱が溜まってしまう」と情報筋は話しています。
AppleはIntel製モデムチップがうまく行かなかった場合に備え、MediaTekとの間でも5Gモデムチップの供給について話を進めているそうです。ただし、あくまでもIntel製チップをメインに考えているようで、問題がなければIntelはAppleにとって唯一のモデム供給メーカーとなる予定です。
なお、既にAppleが行っている試作型の5G対応iPhoneでの通信テストには、Intel製の8016モデムチップが使用されているそうです。なお、製品版に搭載されると目されている8161モデムは、Intelの10nmプロセスでの製造となる模様。
「2018年に登場のiPhoneはIntel製チップに移行してQualcommは排除される」と報じられましたが、同時に「AppleはIntel製のWi-FiおよびBluetoothチップを2020年まではiPhoneで採用するつもりがない」とも報じられています。Intelは海外メディアのThe Vergeに対して「5G技術の顧客契約やロードマップは、2018年から2020年まで変わる予定はない。我々は引き続き5G関連の計画とプロジェクトにコミットしていく」とコメントしています。
なお、iPhoneが5Gに対応するには1台あたり2300円以上のコストがかかるとも報じられています。AppleとIntelの関係はワインとバラのすべてではないが、チップメーカーは最初の5G iPhone用モデムの唯一のプロバイダとなる模様。
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